「ウサギのように跳ね上がる年に」 カツオ初競り威勢よく 枕崎

 2023/01/06 08:33
初競りのために水揚げされる冷凍カツオ=5日、枕崎市の枕崎漁港
初競りのために水揚げされる冷凍カツオ=5日、枕崎市の枕崎漁港
 かつお節生産量日本一を誇る鹿児島県枕崎市の枕崎漁港で5日、原料となる冷凍カツオの初競りがあった。前年を大きく上回る初値が付き、諸物価高騰で厳しい環境にある関係者らは業界のさらなる飛躍を期待した。

 初競りにかけられたのは、パプアニューギニア沖で巻き網漁船が取ったカツオ492トン。初値は1キロ当たり283〜245円で、平均は約260円(前年比44円高)だった。全体で約625トンの水揚げが7日まで続く。

 競りを前に、枕崎市漁協の市田恵八朗組合長が「厳しい社会状況は変わらないと思うが、一致団結してウサギのように跳ね上がる年にしよう」とあいさつ。威勢のいいかけ声と共に次々に競り落とされていった。

 同漁協によると、2022年度(21年12月〜22年11月)の同漁港のカツオ水揚げ量は5万2359トン(前年度比6115トン増)、水揚げ額は127億351万円(同45億5323万円増)だった。