【鳥インフルエンザ】出水の発生8例、半径3キロ内の移動制限6日解除 通常出荷が可能に 今季、県内で初

 2023/01/06 07:02
鳥インフルエンザの防疫対策として続く車両消毒ポイントでの作業=2022年12月、出水市野田町下名
鳥インフルエンザの防疫対策として続く車両消毒ポイントでの作業=2022年12月、出水市野田町下名
 鹿児島県出水市の8養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、県は6日、発生農場から半径3キロ内に設定する鶏や卵の移動制限を解除する見通しとなった。防疫措置の完了から新たな発生がなく、規定の21日が経過するため。移動制限の解除は今季県内で初。

 8養鶏場は、今季1〜9例目のうち6例目以外。3キロ内にある26農場が解除の対象で、通常出荷が可能となる。6例目と阿久根市の11、12例目の制限区域に入っている農場は除外される。付近の7カ所の車両消毒ポイントは継続する。

 移動制限は家畜伝染病予防法に基づき、周辺農場での続発がなければ防疫措置完了から21日経過後に解除される。8養鶏場では昨年11月18日から相次いで感染を確認。それぞれがいずれかの3キロ内だったため、制限が長引いた。

 最後に防疫措置を終えたのは9例目の農場で12月15日。10日経過後に周辺農場を対象に実施する「清浄性確認検査」で異常がないことが確認されたため、同月31日に3〜10キロの搬出制限は解除された。

 また、南九州市の10例目について県は5日、清浄性確認検査の結果が陰性だったと発表した。これに伴い、発生農場から半径3〜10キロにある31農場で搬出制限が正午に解除された。近くで発生がない場合、3キロ内の移動制限は11日に解除される。