「夢見る焼酎サーバー」って? ハイボール用の最適度数は? 金賞に焼酎ファンのニーズとらえた商品

 2023/01/06 14:54
ハイボール用の焼酎を開発した宇都尋智さん
ハイボール用の焼酎を開発した宇都尋智さん
 鹿児島県南さつま市の2022年度南さつま市ふるさと産品コンクール(南さつま商工会議所など主催)金賞に、食品部門は本格焼酎「かせだんもん FOR HIGHBALL 33」(宇都酒造)、工芸・生活用品部門は「夢見る焼酎サーバー」(市耒家具店)が決まった。ともに焼酎ファンのニーズをとらえて製品化。「消費拡大のきっかけに」と願いを込めた。

 「かせだんもん」は「アルコール度数が低いと炭酸割りは薄くなる」との首都圏の飲食店の声を受け、ハイボール用に最適33度を割り出した。宇都尋智代表(44)は「度数が高い分、炭酸を多めに入れることを想定した。初めての人も飲みやすい」と話す。

 サーバーは指1本で一升瓶を傾け、カップへ注ぐ仕組み。焼酎メーカーから依頼があり、センダンを材料に開発した。市耒幸一郎代表(71)は「重い一升瓶を持たずにすむ。五合瓶も利用できるようにしたい」と新たな開発を進めている。

 出品は食品9製品、工芸5製品。銀賞に「鹿児島産黒豚ローストポーク」(コワダヤ)、「ペア飯碗」(笠沙陶苑)、優秀賞に「金柑はちみつ水のど飴」(清木場果樹園)、「SAKU サクッ! でこでこ」(津貫加工グループ)、「幸せ運ぶ木彫りの梟」(外園工芸 夢生工房)が選ばれた。