【鳥インフルエンザ】鹿児島県内養鶏場の搬出制限すべて解除 移動制限は出水、阿久根、南九州の計20農場で継続

 2023/01/10 07:00
【資料写真】鶏の殺処分が終わり、清掃作業が進む鶏舎=出水市高尾野(県畜産課提供)
【資料写真】鶏の殺処分が終わり、清掃作業が進む鶏舎=出水市高尾野(県畜産課提供)
 鹿児島県は9日、12月に高病原性鳥インフルエンザが発生した出水、阿久根市の3養鶏場について、半径3キロ内にある4農場でウイルスの有無を調べる「清浄性確認検査」が全て陰性だったと発表した。3~10キロ内に設けられていた域外への鶏や卵の搬出制限は同日正午に解除され、58農場で通常通りの出荷が可能になった。

 3養鶏場は、出水市で発生した6例目と、阿久根市で発生した11、12例目。これにより、県内養鶏場で今季発生した高病原性鳥インフルエンザに伴う搬出制限は全て解除された。

 半径3キロ内で農場外への鶏や卵の持ち出しを禁じる移動制限は両市で15農場、南九州市で5農場を対象に継続している。新たな発生がない場合、南九州市では11日、出水、阿久根市では15日に制限が解かれる。解除されれば今季1例目が発生した昨年11月18日以来約2カ月ぶりに、県内全ての農場で卵や鶏の出荷や導入が通常通りできるようになる。