VRで霧島連山へ 普段入れない火口も歩ける 3月24日まで、えびのエコミュージアム

 2023/01/10 15:25
普段は入れない硫黄山の火口を歩く画面
普段は入れない硫黄山の火口を歩く画面
 えびの高原のえびのエコミュージアムセンターに、霧島連山をVR(仮想現実)で体験できる機器が設置され、注目を集めている。新燃岳や硫黄山の火口など、入ることができない場所を歩く感覚を味わえる。

 横に長い画面とゲームのコントローラーを使い、甑岳や韓国岳など5山を縦横無尽に歩き回るプログラム。写真を地形の立体データに反映させ、仮想現実の中に再現された霧島連山を“巨人”になって進む。

 特定の場所では、詳細な360度の景色や空撮映像で、より没入感を得られる。天候が悪く景色が見えないときや、体調不良などで登山できない場合も疑似体験でき、次の登山の予習にも使える。以前は入ることができたが、現在は規制されている場所を懐かしむ人もいるという。

 霧島ジオパーク推進連絡協議会の取り組み。えびのエコミュージアムセンターの自然解説員渡邊健(つよし)さん(37)は「立体感や距離感がジオラマより分かりやすい。幅広い人に霧島連山の面白さを知ってもらいたい」と話している。3月24日まで。