復活の大韓航空チャーター便、ほぼ満席に「期間延長も検討」 鹿児島空港国際線に3年ぶり海外客

 2023/01/13 08:50
鹿児島県の関係者らが出迎える中、到着したチャーター便の乗客=12日、霧島市溝辺町麓
鹿児島県の関係者らが出迎える中、到着したチャーター便の乗客=12日、霧島市溝辺町麓
 大韓航空(韓国)のチャーター機が12日、鹿児島県霧島市の鹿児島空港に到着した。新型コロナウイルスの影響で2020年3月に同空港の国際線は全便運休となり、海外客が訪れるのは約3年ぶり。3月1日までソウル17往復、釜山5往復を予定している。

 午前11時前、乗客約170人を乗せたソウルからの第1便が到着。国際線ターミナルでは、県や県観光連盟の担当者ら約20人が霧島茶、指宿市産かつおぶしなどが入った手提げ袋を渡して歓迎した。

 コロナ前は年に3~4回鹿児島に来ていたシム・ジェジョンさん(62)は「思いっきりゴルフを楽しんで、時間があったら桜島にも行きたい」と声を弾ませた。午後には約140人が乗る釜山便も到着した。

 大韓航空によると、乗客は3泊4日でゴルフや観光をする。計画する便はほぼ満席で、イ・ソグ常務日本地域本部長は「期間延長も検討したい」と話した。

 鹿児島空港の国際線ターミナルビルは19~20年にかけて、乗客増加に備えて搭乗橋を増やすなど改築した。今回は完成後、初の受け入れとなった。

 国際線はソウル、上海、香港、台北を結ぶ4定期路線が全便運休している。県の西正智地域政策総括監は「定期便の早期再開を成し遂げるために万全の体制を整えたい」と述べた。