モグラさん、悪さしないで…豊穣・健康願う伝統行事「もぐら打ち」 伊佐

 2023/01/18 17:00
はやし唄を歌いながら地面をたたく子どもたち=伊佐市大口曽木
はやし唄を歌いながら地面をたたく子どもたち=伊佐市大口曽木
 鹿児島県伊佐市大口曽木の門前集落で14日、小正月の伝統行事「もぐら打ち」があった。地元の小中学生8人が約20戸を回って竹にわらと縄を巻きつけた棒「ホテ」で地面をたたき、一年の豊穣(ほうじょう)や健康を願った。

 同集落では、毎年1月14日に実施。子どもたちは「もぐらが出らんご、もぐらびんたうっがれ(もぐらが出ないよう、もぐらの頭をたたけ)」と歌いながら、約1時間半かけて各家庭を巡った。住民はお礼に菓子や祝儀を手渡した。

 曽木小6年の森園英嗣君は「普段お世話になっている地域の人の家を回れて楽しい。今年は中学生になるので、ソフトボールや勉強を頑張る」と話した。