皆与志養護学校が23年度末で廃止へ 入所児童が減少、増加も見込めず 鹿児島県教委

 2023/01/19 10:45
 鹿児島市皆与志町の県立皆与志養護学校が2023年度末で廃止されることが18日、分かった。利用する「やまびこ医療福祉センター」の入所児童生徒が減り、今後も増加が見込めないことが主な理由。同日あった県教育委員会の定例会で決めた。

 同校は1979年に同センターへ入所する肢体不自由の児童生徒を主な利用対象として、隣接地に開校した。小・中学部がある。

 開校時120人以上が在籍していたが、近年はセンター内の学齢期の入所者が減少。これに伴い在校生は7人(2022年5月時点)まで減っていた。県内各地の特別支援学校・学級などで肢体不自由児を受け入れる態勢が整ったことも、児童生徒数が減った要因とみられる。

 廃止後の在校生は鹿児島養護学校(鹿児島市)所属となり、同校教員がセンターへ出向き訪問教育する方針。県教委によると、保護者には廃止について今後説明する。