鹿児島湾に2群れ40頭 求む イルカ目撃情報 桜島フェリー、出没地点をホームページで紹介

 2023/01/20 12:22
桜島フェリーから目撃されたイルカ(鹿児島市船舶局提供)
桜島フェリーから目撃されたイルカ(鹿児島市船舶局提供)
 楽しそうに泳ぐイルカの群れを探して-。鹿児島市船舶局は、桜島フェリーの利用者からイルカの目撃情報を募っている。自然豊かな航路の魅力を発信し利用促進につなげたい考えで、出没した地点はホームページで紹介する。

 フェリー乗船を楽しみ、鹿児島湾に興味を持ってもらおうと2012年に始めた。当初は桜島港フェリーターミナルの掲示板を利用していたが、16年8月からはホームページも活用。毎月、目撃情報を更新している。

 求める情報は日時のほか場所など。新型コロナウイルスが流行する前は年20件を超えたが、20年度は15件、21年度は18件と10件台に。本年度は12月末現在で11件にとどまる。本年度の目撃場所は鹿児島港や桜島港の堤防付近が多い。

 月に1回程度、イルカを調査するかごしま水族館によると、鹿児島湾には二つの群れがあり、湾奥と桜島の南側にそれぞれ20頭ほど生息しているとみられる。

 イルカと出合えるかは運次第だが、船舶局の松尾健志次長は「桜島フェリーは海、山とロケーションに恵まれている。イルカを探しながらデッキからの風景を楽しんでほしい」と話した。