鉄道はないけど…大隅半島の「うまい」をぎゅうっと詰め込んだ駅弁完成 道の駅などで販売

 2023/01/20 20:54
完成した「大隅駅弁」。ロゴマークにもこだわった=鹿屋市
完成した「大隅駅弁」。ロゴマークにもこだわった=鹿屋市
 大隅半島の4事業者が地元の食の魅力を詰め込んだ、ちょっとぜいたくな弁当「大隅駅弁」を開発した。生活路線だった旧国鉄大隅線は36年前に廃線になり、半島にはJR日豊線や日南線の駅があるだけだが、道の駅などで販売し、地域の魅力発信を狙う。

 鹿児島県大隅地域振興局が昨年9月に始めたプロジェクトに鹿屋、垂水、曽於の3市から事業者が参加。4種類が出来上がり、1月18日に鹿屋市のホテルさつき苑で認定式があった。

 それぞれ「冠八屋の溺愛カンパチ弁当」「和牛ぎゅうぎゅう弁当」「弥五郎どん弁当大隅駅弁ver.」と凝った名前を付け、価格帯は1150円~2500円に設定。「鹿児島で生まれた熟成の寿司」を作ったPLOW A LAND(プロウ ア ランド)=同市=の嶋田努さん(42)は「シャリは赤酢を使い、刻んだガリを混ぜて食感にもこだわった」と話した。

 カラフルな円形のパッケージロゴは、鹿児島市の切り絵作家黒丸玲奈さん(39)がデザイン。「地域ごとに個性豊かな大隅半島をイメージした」という。

 21、22日に垂水市の「道の駅たるみずはまびら」「道の駅たるみず湯っ足り館」で販促会を開く。28日から2月18日までは土日限定で、JA直売所の「どっ菜市場」(鹿屋市)、「そお太くん市場」(曽於市)を加えた4カ所で販売。同局総務企画課の徳田洋課長は「大隅でしか手に入らない豪華な駅弁を堪能して」と呼びかけている。

 詳細は「大隅駅弁開発プロジェクト」公式ホームページに掲載。運営事務局=099(298)1511。