高校バスケットボール部を題材にした大人気漫画「スラムダンク」作者で伊佐市大口出身の井上雄彦さんが監督・脚本を務めるアニメ映画「ＴＨＥ　ＦＩＲＳＴ　ＳＬＡＭ　ＤＵＮＫ」の特別上映会が２２日、同市文化会館であった。市内外から約８００人のファンが訪れ、“聖地”での特別な時間を楽しんだ。

　午前と午後の計３回上映され、感動的な物語にくぎ付けになり、涙を流す人も。上映後は大きな拍手が沸き起こり、会場は一体感に包まれた。

　出水市高尾野の大学生石澤萌さん（２０）は４回目の鑑賞。「井上さんが伊佐市出身と知り、これは見に行かねばと足を運んだ。試合シーンの疾走感がたまらない。何回見ても楽しめる」

　井上さんの母校・大口小学校は本年度創立１５０周年を迎え、節目の年と映画公開が重なったことから、保護者らでつくる記念事業実行委員会が企画。井上さんや鹿児島市の映画館ミッテ１０の協力で実現した。

　実行委の遠矢淳平委員長（４５）は「多くの人に喜んでもらえて良かった。井上さんにもいい報告ができそう」と話した。