24日夜から警報級の大雪恐れ 鹿児島県本土で警戒呼びかけ 種子・屋久では大しけか 気象台

 2023/01/23 22:56
雪で一面白く覆われた市街地=2016年1月24日午前、鹿児島市
雪で一面白く覆われた市街地=2016年1月24日午前、鹿児島市
 日本上空に今季最強の寒気が襲来する影響で、鹿児島県本土は24日夜から25日午前にかけ大雪となり、薩摩地方では警報級の恐れがある。種子島・屋久島地方では、24日昼前から北西の風が非常に強く吹き、夜遅くから大しけとなる。鹿児島地方気象台は雪を伴った暴風や高波、視界不良、路面凍結、農作物の管理に警戒を呼びかけている。

 九州南部は、上空約1500メートルに氷点下12度以下の寒波が流れ込む見込み。24日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で薩摩地方5センチ、大隅地方の山地(標高200メートル超)2センチ、平地1センチ。25日午後6時までの24時間では、薩摩10〜20センチ、大隅の山地5〜10センチ、平地1〜5センチ、種子・屋久1〜5センチの見込み。

 24日の予想最大風速(最大瞬間風速)は県本土の陸上15メートル(30メートル)、海上20メートル(30メートル)、種子・屋久23メートル(35メートル)。波の高さは県本土5メートル、種子・屋久6メートル。

 気象台の山下一実主任予報官は、大口で27センチ、鹿児島市で14センチの積雪、奄美市で115年ぶりに雪が降った2016年1月に匹敵する「10年に1度程度の寒さ」の可能性を指摘した。

 強風や高波の影響で、24日の海の便は種子島航路や奄美・沖縄航路が欠航する。鹿児島国道事務所は23日、大雪により国道3号、10号、225号の峠区間を通行止めとする可能性があると発表。不要不急の外出をできるだけ控え、やむを得ず運転する場合は冬用タイヤやチェーンの早期装着を呼びかけた。