米軍給油機、31日に離着陸訓練 海自鹿屋基地で2年4カ月ぶり

 2023/01/24 12:04
離着陸訓練をする米軍のKC130空中給油機=2020年9月、鹿屋市野里町
離着陸訓練をする米軍のKC130空中給油機=2020年9月、鹿屋市野里町
 鹿児島県鹿屋市は23日、米軍岩国基地(山口県岩国市)所属のKC130空中給油機が31日に海上自衛隊鹿屋航空基地で離着陸訓練をすると発表した。市に防衛省九州防衛局が通知した。訓練は2020年9月以来約2年4カ月ぶり。

 発表によると、31日午前8時〜正午、同機1機が飛来し訓練する。目的について九州防衛局の担当者は「岩国飛行場のKC130部隊や空母艦載機部隊の運用増大による影響の緩和」と説明。具体的な訓練内容は「米軍の運用に関わるため答えられない」と話した。

 市政策推進課は「このタイミングの理由は承知していない。今までの訓練通り、市民の安心安全対策を徹底してほしい」とした。

 日米両政府は06年、同訓練を鹿屋基地で実施することに合意。市と九州防衛局は16年2月、「訓練の拡大や米軍基地化は考えていない」などと明記した協定を結んだ。訓練は1カ月に数回程度の計画で19年9月に始まったが、実施は20年9月までの計7日にとどまっている。