「指先が刃先に代わるSNS…」 ネット上の誹謗中傷に心を痛めた中3生は短歌に願いを込めた

 2023/01/25 11:58
中学生の部で大賞を受けた畑野夢葉さん=21日、南さつま市加世田川畑の市民会館
中学生の部で大賞を受けた畑野夢葉さん=21日、南さつま市加世田川畑の市民会館
 鹿児島県南さつま市の「日新公いろは歌」短歌大会中学生の部で、ネット社会の怖さを歌った加世田中3年の畑野夢葉さんが大賞を受けた。市民会館で21日あった「南さつま人 心輝け 市民フェア」で表彰。「ネットで悪口はやめて」と願った。

 畑野さんの作品は「指先が刃先に代わるSNS 誰かの心くだけ散ってく」。交流サイト(SNS)などで顔も見えない相手から誹謗(ひぼう)中傷され、心的な被害に遭う事件が絶えないことに心を痛めた。

 若者らしいストレートな表現が評価され、表彰式では審査員の歌人から抑揚をつけて紹介された。「人の心に届いてうれしい」と畑野さん。高校進学後にスマートフォンを所有する予定で、「友人たちと明るく会話をして、良識のある使い方をしたい」と話した。

 市内外から1万点を超える応募があった。大賞はほかに加世田小3年の上舞惟心君「ぼくのゆめ いもうとのみみなおすこと いつかなるんだ たよれるあにに」、種子島高3年の坂元歩稀さん「初選挙 比例代表わからずに 未熟なままで未来を創る」、一般で鹿児島市の新迫加代さん「荒れた地も 入るる手足が肥料になると 雑草を抜く母の背丸し」が選ばれた。