【寒波】出荷目前の農作物が被害 薩摩半島や離島のソラマメ、ジャガイモに低温障害 影響広がる可能性も

 2023/01/25 21:23
大雪の被害を受けたソラマメの畑=25日、指宿市西方
大雪の被害を受けたソラマメの畑=25日、指宿市西方
 24日から25日にかけて鹿児島県を襲った今冬一番の寒波の影響で、出荷を目前に控えた一部の農作物に被害が出ている。県農政課によると、薩摩半島や離島で豆類、ジャガイモの低温障害が確認された。被害状況の調査は26日以降に本格化する見込みで、影響がさらに広がる可能性もある。

 指宿市では「日本一」の生産量を誇るソラマメ、スナップエンドウなどが露地栽培を中心に打撃を受けた。JAいぶすき営農販売課の田代国吉課長(41)は「これから育つはずの幼ざやが凍ってしまった。苗がどれだけ回復するかにもよるが、3月上旬まで出荷は難しいかもしれない」と表情を曇らせる。

 計70アールでソラマメなどを栽培する同市の川畑貴紀さん(54)は「昨秋に植えた苗が積雪でしおれてしまった。土曜日にちぎる予定だったが、2~3割は確実に駄目だろう」。風がやんで霜が降りると、さやがまだら模様になって出荷できないことが多いといい、「どれだけの被害になるか心配だ」と不安そうに話した。

 「早春バレイショ」で県内ジャガイモ出荷のトップを切る長島町でも、1割超の畑で低温や雪のために茎が折れたり、枯れたりする被害が確認された。町農政課は「茎がやられると、芋が大きくならない。従来なら霜害を受けにくいはずの町南部で被害が広がった」としている。

 県農政課は「豆類、ジャガイモの被害は種子島でも出ているようだ」と説明。天候が回復するまで現地調査ができなかったため、25日時点では被害の全体像を把握し切れていないという。