鹿児島県内の「ツツガムシ病」患者、12年連続で全国最多か ダニの一種に刺されて発症、まれに重症化し死亡する例も

 2023/01/26 11:53
 鹿児島県は、2022年に届け出があったツツガムシ病の県内患者数が74人(速報値)に上り、都道府県別で12年連続最多になる見込みであると明らかにした。今月も15日時点で9人の届け出があり、県は刺し口の腫れ、発熱、発疹などがあった場合に早期受診を呼びかけている。

 74人の月別は、12月が36人と最も多く、1月、11月が18人で続いた。年齢別では60代、80歳以上が各19人で、60歳以上が全体の76%を占めた。13~21年の県内患者数は38~92人で推移している。

 ツツガムシ病はダニの一種・ツツガムシ(体長0.3~0.5ミリ)に刺されて起こる。まれに重症化し全国では毎年のように死亡例がある。幼虫が活発になる10~1月は注意が必要だ。

 野山や畑に多く、立ち入る際は長袖や長ズボン、手袋などを着用し肌の露出を避けることが望ましい。草むらに腰を下ろしたり、脱いだ服を放置したりする行為もリスクを高める。県健康増進課は「潜伏期間が5~14日ある。症状があったら早めに受診してほしい」としている。

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