【出水4歳女児死亡事件】母親で被告の妻、溺れる可能性の予見を否定「薬が効いて元気だった」 鹿児島地裁で証言

 2023/01/26 07:15
 鹿児島県出水市で2019年、交際女性の長女=当時(4)=を自宅の浴槽に放置し溺死させたなどとして、重過失致死や暴行の罪に問われた建設業の被告(25)=同市明神町=の公判が25日、鹿児島地裁(中田幹人裁判長)であった。弁護側証人として出廷した女児の母親が、死亡当日の様子について「元気だった」と証言。「高熱でぐったりしており、溺水の危険を予見できた」とする検察側の主張を否定した。

 被告はこれまで公判で「(女児は)普段から1人で浴槽に入っているので、溺れるとは思わなかった」と無罪を訴えている。

 母親は女児の入浴中に外出していた。当時被告と同居し、女児の死後に被告と結婚した。

 証人尋問では事件前後の女児の様子を説明。死亡当日は「薬が効いて元気だった。風呂に入れる前、被告とおもちゃで遊んでいた」と述べた。

 検察側は「ソファでぐったりしていた」とする22年3月の調書との食い違いを指摘。母親は「ずっとぐったりしていた、とは言っていない」と証言し、調書に反映されていない供述があると主張した。

 起訴状などによると、被告は19年8月28日夜、女児と入浴。女児に熱があったにもかかわらず、自分の髪を洗うなどして浴槽内に約1時間放置し、溺死させたとされる。前日は浴室で頭を殴る暴行を加えたとしている。

 事件を巡っては、県警が22年2月、女児の死亡当日に頭に暴行を加え、くも膜下出血などの傷害で溺死させたとして、被告を傷害致死容疑などで逮捕。地検は「死亡当日の暴行は認められなかった」と判断し、重過失致死罪に切り替えて起訴した。