【雪まとめ】交通事故200件以上、32歳男性重体 数十台が立ち往生も 各地で休校や断水相次ぐ 週末再び雪のところも

 2023/01/25 23:01
凍結した路面で渋滞する車列と、歩いて坂を行き来する人たち=25日午前8時10分、鹿児島市吉野町
凍結した路面で渋滞する車列と、歩いて坂を行き来する人たち=25日午前8時10分、鹿児島市吉野町
 24日から九州南部に入り込んだ今季最強の寒気は、25日朝にかけ各地に大雪をもたらした。重体1件を含め交通事故が200件以上発生し、各地で断水が発生。休校する学校が相次ぎ、交通も乱れた。鹿児島市東郡元町の鹿児島地方気象台では、午前0時に4センチの積雪を観測。26日にかけて各地で氷点下が続く見込みで、気象台は引き続き路面や水道管の凍結に注意を呼びかけている。

 降雪は25日朝までに収まったものの、気温は下がり続け、午後1時現在、県内20地点で氷点下を記録。朝の最低気温は霧島市溝辺で同8.3度、志布志市で同5.9度。いずれも平年より8度近く低い。

 県警交通企画課によると、24日からの雪の影響とみられる交通事故は、25日午前11時現在で物損213件、人身12件。県によると、午後4時現在で建物への被害は出ていない。

 県生活衛生課によると、午後5時半現在、志布志市と大崎町の約50戸で給水管の破損による断水が発生。鹿児島市水道局には午後5時現在、市民から漏水や水が出ないとの問い合わせが601件あったという。

 九州自動車道、南九州西回り自動車道、東九州自動車道などほとんどの高速道路や国道の一部が通行止めとなった。バスや海、空の便では始発から運休や運行見合わせが相次いだ。

 県教育委員会などによると、県内公立小中高校は25日、71校が休校。193校が始業を遅らせたり、授業を切り上げたりして短縮日程とした。特別支援学校は11校が休校した。

 気象台によると、27日は予想最低気温が鹿児島市で2度などやや持ち直すが、週末は再び冬型の気圧配置が強まる。場合によっては一時雪となる所もあり、引き続き注意するよう呼びかけている。

■交通の乱れ、通勤通学を直撃

 鹿児島県内では24日夜から25日にかけ、大雪の影響とみられるスリップなどの交通事故が相次いだ。道路での立ち往生や公共交通機関の運行見合わせも多発。通勤・通学の時間帯を直撃した。

 24日午後11時半ごろ、薩摩川内市網津町の国道3号で軽ワゴン車と大型トラックが衝突。軽ワゴン車を運転していた阿久根市赤瀬川の会社員男性(32)が意識不明の重体となった。薩摩川内署によると、現場は見通しのいい片側1車線の直線。当時、路面の積雪は約5センチで凍結していた。スリップした可能性もあるとみて調べている。

 霧島市横川の県道栗野加治木線では午前8時すぎ、大型トラックやスクールバスを含む数十台が立ち往生。居合わせたカフェ兼ゲストハウス経営者(35)は「数十台の車があちこちで動けなくなっていて、合間を縫って進んだ」と話す。24日夜の時点でも数台が動けなくなっており、道路脇に停車。経営者は消防の要請で、帰宅困難者2人を近くのゲストハウスに受け入れた。

 高台にある鹿児島市紫原地区では25日午前8時ごろ、歩いて職場に向かったり、バスを待ったりする人の姿が目立った。紫原6丁目の女性(89)は、友人と買い物の約束をした金生町に向かうため、バスとタクシーを両方待っていたが、「どちらも来ない。行けそうにない」と途方に暮れた。

 朝はタクシーの数もまばらだった。JR鹿児島中央駅にいた山元交通の乗務員(69)によると、早朝から配車の予約がひっきりなしに入ったが、営業所に出社できない乗務員が続出。「車はあるけど、運転手がいなくて、泣く泣く断っている状況」と話した。