日米共同訓練「アイアン・フィスト」 2~3月、徳之島や九州・沖縄で調整 離島防衛想定

 2023/01/26 11:11
【資料写真】日米共同統合演習「キーン・ソード」で、着上陸した水陸両用車と隊員を見に来た島民ら=2022年11月、徳之島町の万田海岸
【資料写真】日米共同統合演習「キーン・ソード」で、着上陸した水陸両用車と隊員を見に来た島民ら=2022年11月、徳之島町の万田海岸
 陸上自衛隊と米海兵隊が2~3月に離島防衛を想定した共同訓練「アイアン・フィスト(IF)」を鹿児島県徳之島や九州・沖縄で実施する方向で調整していることが25日、分かった。陸自の水陸機動団や米軍の在沖縄第3海兵機動展開部隊が参加予定。水陸両用作戦を中心に日米の対処力向上や連携強化を図る。

 日本国内でのIFは初めて。ほかに沖縄の米軍キャンプ・ハンセンや、熊本の陸自高遊原分屯地、大分の陸自日出生台演習場で実施を見込む。関連した陸自の訓練が喜界島でも計画されている。

 昨年1~2月に米カリフォルニア州であったIFでは、水陸両用車による洋上からの部隊上陸や無人機での情報収集、夜間戦闘などを訓練。実弾も使用した。

 奄美群島では大規模な日米訓練が相次いでおり、昨年8~9月に奄美大島で陸自と米陸軍の実動訓練「オリエント・シールド」、11月には徳之島や奄美で日米共同統合演習「キーン・ソード」があった。