強襲揚陸艦「アメリカ」も参加か 陸自と米海兵隊が徳之島、喜界で2~3月に共同訓練「アイアン・フィスト」

 2023/01/28 08:00
【資料写真】日米共同統合演習「キーン・ソード」で、訓練後に展示された水陸両用車を見に来た町民ら=2022年11月、徳之島町の万田海岸
【資料写真】日米共同統合演習「キーン・ソード」で、訓練後に展示された水陸両用車を見に来た町民ら=2022年11月、徳之島町の万田海岸
 陸上自衛隊は27日、離島防衛を想定した米海兵隊との共同訓練を2月16日~3月12日、鹿児島県の徳之島や喜界島などで実施すると発表した。水陸両用作戦や空挺(くうてい)降下訓練を展開し、日米の対処力向上や連携強化を図る。喜界島での日米訓練は初。

 喜界町(長嶺、伊実久、小野津地区)では米空軍機や航空自衛隊機から陸自第1空挺団の隊員約100人がパラシュートで降下し、地上に展開する。米軍部隊の現地での活動はない。

 徳之島町では万田海岸で水陸両用車やエアクッション艇を使い、洋上から着上陸。陸自の輸送機V22オスプレイも参加する。夜間訓練も予定する。

 県外では沖縄の米軍キャンプ・ハンセン、大分の陸自日出生台演習場などで実施する。航空機からの射撃を誘導する訓練も行う見込みで、場所を調整中。

 訓練名は「アイアン・フィスト(鉄の拳)」。これまで米本土で実施してきたが、海洋進出を強める中国を念頭に、運用に直結する実際的な訓練に発展させるため、地域を変更した。

 日本側は陸自の水陸機動団や海自の掃海隊群など約800人、米側は沖縄の第31海兵機動展開隊や海軍第7艦隊など約900人。強襲揚陸艦「アメリカ」も参加予定。