県立の全寮制男子校「楠隼高」出願0.17倍 募集枠41人、8年連続で1倍未満 鹿児島

 2023/01/28 12:52
県立楠隼中高=肝付町
県立楠隼中高=肝付町
 鹿児島県教育委員会は27日、県立楠隼(なんしゅん)高校(肝付町)の2023年度入試の出願者数を発表した。募集枠41人に対し7人(うち県内4人)が出願。倍率は0.17倍で、開校した15年度以降で最も低かった22年度の0.16倍並みだった。1倍未満は8年連続。

 入試は2月3日にあり、合格発表は8日。出願者が募集枠に届かなかったため、3月2、3日に行う県内公立高校一般入試でも出願を募る。詳細は、2月10日午後5時以降に同校ホームページで公表する。

 低倍率が続く状況について、県教委高校教育課は「全寮制の中高一貫校で、高校から入学することに不安があるのかもしれない。サポート体制を周知したい」としている。23年度は、楠隼中から49人が内部進学する予定。

 楠隼は伊藤祐一郎・元知事時代の2015年4月、公立の中高一貫校では全国初の全寮制男子校として開校した。