竹炭で土壌改良、育てたサツマイモを干し芋に 障害者施設の利用者も参加、農福連携で放置竹林解消へ 大崎

 2023/01/29 21:00
竹炭を土壌改良材に使って育てたサツマイモを原材料にした干し芋
竹炭を土壌改良材に使って育てたサツマイモを原材料にした干し芋
 放置竹林の竹材を使った竹炭作りに取り組む鹿児島県大崎町で、竹炭を土壌改良材として活用し育てたサツマイモを使った干し芋が完成した。3月3、4日に鹿児島市のJR鹿児島中央駅前アミュ広場である「ノウフクマルシェ」で販売される。

 町内には平野を中心に約400ヘクタールの竹林があり、放置状態も目立つ。2022年8月着任した町地域おこし研究員の田中力さん(38)が、障害者や高齢者が参加できる竹の資源化モデルの実証で炭作りに着手した。

 干し芋作りも農福連携の一環。地元の社会福祉法人愛生会の障害者支援施設利用者らが、竹炭を混ぜた畑で紅はるかを育て収穫。業者が干し芋に加工した。竹炭を散布すると土壌の通気性が高まり、成長を促す効果も期待できるという。今回は放置竹林の竹炭を準備する期間が取れなかったため、事前に用意した竹炭を使用。次回収穫分から新たに作った炭を使う。

 愛生会の新平真嗣副理事長は「障害者の経済的自立をサポートする中で農業に取り組んでいる。田中さんの提案とうまくマッチングできた」と説明。干し芋は438袋を製造し、200袋をマルシェで販売。残りは竹炭作りに協力した別の福祉施設に提供するほか、町役場などにも購入してもらう。

 田中さんは「放置竹林の課題解決だけでなく健常者、障害者の相互交流も進む。この取り組みが、他の地域にも発展的に広がっていけば」と期待している。