氷点下の深夜、保護者と教員が徹夜で水をまく…手作りスケート場が今年も完成 標高330メートルの都城・吉之元小

 2023/01/30 21:15
高千穂峰を望む手作りリンクでアイススケートを楽しむ子どもたち=都城市の吉之元小学校
高千穂峰を望む手作りリンクでアイススケートを楽しむ子どもたち=都城市の吉之元小学校
 宮崎県都城市の吉之元小学校に26日、手作りのアイススケートリンクがお目見えした。厳しい冷え込みに合わせ、保護者らが徹夜で水をまいて造る。全児童13人が集まり、笑顔で氷上を駆け回った。

 標高330メートルにある同校で1987年から続く冬の風物詩。今年は保護者と教諭計13人が、長さ25メートル、幅9メートルのコンクリートの土台に、前日午後11時から1時間おきに霧状の水を5回まいて、厚さ1センチ弱のリンクに仕上げた。午前2時ごろには氷点下6度近くまで冷え込み、氷は上々の出来。

 児童らは時々豪快に転びながらも大はしゃぎ。スケートは初めてという1年又木悠静君は「ツルツルして難しいけど楽しい」と満面の笑顔を見せた。