３０日午前１１時４５分ごろ、鹿児島市鴨池１丁目、喫茶店経営男性（７４）方から出火、一部鉄骨木造２階建て住居兼店舗の２階部分１００平方メートルを半焼した。２階から男性の妻（７０）が救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は一酸化炭素中毒。

　鹿児島中央署などによると、建物は１階が駐車場で、２階が喫茶店「地中海」と住居。男性は妻と２人暮らしで、同日は店が休みで出火時は外出していた。消火作業で手の指に軽いけがをした。通行人が「屋根から煙が出ている」と１１９番した。

　現場は鹿児島大学郡元キャンパス近くで、民家や飲食店が立ち並ぶ住宅地。消防車など計１９台が出動し、一時騒然となった。

　喫茶店の常連だったという女性（７１）は「疲れたときにゆっくりできる癒やしの場所だった。とても驚いた」と話した。