月間死者205人は最多 感染者は5日に過去最多5209人記録【1月の新型コロナ・鹿児島県内データ】

 2023/02/01 15:31
 鹿児島県内の1月の新型コロナウイルス感染者は6万518人で、12月の1.3倍になった。上旬に新規感染者が5000人を超える日もあったが、その後減少。一方、死者の増加は顕著で、10人を超える日が6日間あり、月間の205人は過去最多だった。

 死者は1日から30日まで連日確認され、10日には過去最多の16人となった。月間では、第7波だった昨年8月の192人を上回った。それに対し、月間の感染者数は、昨年8月(11万1910人)の54%にとどまった。

 死者が多くなった理由について、県は「冬場は夏場に比べ心疾患などの入院患者が多い。こうした状況下で医療機関内での感染が広がり、重症化し亡くなるケースが多かったのでは」としている。

 新規感染者数は、正月休み明けの5日に過去最多の5209人を記録した。病床使用率も上昇。16日に過去最高の78.9%となった。その後、感染者数は減少し、30日には297人と昨年11月28日以来、300人を下回った。病床使用率も48.9%と12月19日以来、50%を切った。

 1月の新規感染者の医療圏別は、鹿児島2万6076人、姶良・伊佐1万396人、肝属5918人、南薩4663人、川薩4515人、奄美2957人、出水2833人、曽於2311人、熊毛849人。

 年代別は40代が8812人と最も多く、30代8471人、20代8427人と続いた。

 県のゲノム解析によると、現在感染の主流であるオミクロン株は依然「BA・5」が大半を占めており、米国で増加する派生型「XBB・1.5」は確認されていない。

 県は引き続き、基本的な感染対策の徹底とワクチンの接種を呼びかけている。

【1月の医療圏別感染者】
鹿児島   26076人
姶良・伊佐 10396人
肝属     5918人
南薩     4663人
川薩     4515人
奄美     2957人
出水     2833人
曽於     2311人
熊毛      849人