1人暮らしの女性宅に侵入し乱暴、男に懲役9年(求刑10年) 鹿児島地裁「酌量の余地なし」

 2023/02/01 20:22
 1人暮らしの女性宅に侵入し、乱暴してけがを負わせたなどとして、住居侵入や強制性交致傷などの罪に問われた鹿児島市武岡5丁目、無職の男(46)の裁判員裁判判決公判が1日、鹿児島地裁であり、中田幹人裁判長は懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡した。

 判決理由で中田裁判長は「自己の性欲を満たすための身勝手な犯行動機に酌量の余地はない」と指摘。「犯行後も被害者宅に近づくなど執着心は根深く、再犯の可能性を否定できない」と述べた。

 判決によると、2022年7月1日午後8時20分ごろ、県内の集合住宅の郵便受けから30代女性が住む部屋のカードキーを盗み、部屋に侵入。女性を約1時間乱暴し、全治3週間のけがを負わせた。