節足動物ザトウムシ 10月からクモの巣によく引っかかる…なぜ? 錦江湾高の6人、理科研究九州大会で最優秀 鹿児島

 2023/02/02 12:36
九州理科研究発表大会で最優秀賞を受賞した生徒ら=鹿児島市の錦江湾高校
九州理科研究発表大会で最優秀賞を受賞した生徒ら=鹿児島市の錦江湾高校
 鹿児島県立錦江湾高校理数科の2年生6人が、鹿児島市で昨年12月あった九州高校生徒理科研究発表大会の生物部門で最優秀賞に輝いた。研究テーマは、先輩から引き継いだ節足動物「ギンボシザトウムシ」の生態。6人は「11月の県大会から、よりよい発表のため工夫を重ねた。受賞はうれしい」と話す。

 メンバーは瀬戸山凌汰(りょうた)さん、野元颯真(そうま)さん、内村燎人(あきと)さん、大川畑星成(せな)さん、淺井雄貴(ゆうき)さん、塩入晴陽(はるひ)さん。

 6人は2021年に理数科の先輩グループが始めたザトウムシ研究を継承。研究結果から10月以降にクモの巣に引っかかるザトウムシが増えると分かったため、その理由を調べた。

 6人が行った生態調査で、ザトウムシは4~10月にかけ脚の数が減ると判明。昨年10月には、校内周辺のクモの巣を毎日確認してザトウムシが巣にかかった状況を分析した。その結果、主に壁を上るため使う前方の脚が欠損して壁から落下し巣にかかりやすくなる、という推論に至った。

 6人は今年夏に鹿児島県である全国高校総合文化祭にも参加する。まとめ役の瀬戸山さんは「審査員だけでなく、見に来てくれる全員が面白いと思える発表にしたい」と意気込んだ。

 九州高校生徒理科研究発表大会では6人のほか、錦江湾高2グループ、池田高2グループ、鶴丸高1グループが優秀賞に輝いた。