(詳報)鹿屋市串良の養鶏場で鳥インフル疑い、3日午前にもPCR検査結果判明 陽性なら2.4万羽殺処分へ

 2023/02/02 21:37
鳥インフルエンザ疑い例の対応に追われる畜産課職員=2日午後6時45分、鹿屋市役所
鳥インフルエンザ疑い例の対応に追われる畜産課職員=2日午後6時45分、鹿屋市役所
 鹿児島県は2日、鹿屋市串良の養鶏場(種鶏2万4000羽)で鳥インフルエンザの疑い例が発生したと発表した。遺伝子(PCR)検査が陽性となり高病原性の疑いがあれば、同農場の鶏2万4000羽は全て殺処分される。これまで大隅地域の養鶏場での鳥インフルエンザ確認例はない。

 同農場で飼われているのは肉用鶏を供給するための種鶏。県によると、肝属家畜保健衛生所(家保)に2日午後1時、農場から「死ぬ鶏が増えている」と通報があった。死んだり弱ったりした13羽を簡易検査したところ、12羽でA型インフルエンザの陽性を確認した。

 鹿児島中央家保でPCR検査をしており、3日午前にも結果が分かる見込み。陽性なら発生農場から半径3キロ内(9農場、104万5000羽)は農場外へ鶏や卵の持ち出しができない移動制限がかかる。同3~10キロ(88農場、620万2000羽)には、域外への搬出制限がかかる。

 県内では昨年11~12月に北薩地域の養鶏場を中心に高病原性鳥インフルエンザが続発。今シーズンの殺処分羽数は計134万3000羽に上ったが、12月21日の12例目以降は確認されていなかった。