アウトドアブームで人気急上昇、「マキシマム」スパイス増産へ 中村食肉と三股町が立地協定

 2023/02/03 11:26
立地協定を結んだ中村食肉の中村廣正代表取締役(右)と三股町の木佐貫辰生町長=2日、同町役場
立地協定を結んだ中村食肉の中村廣正代表取締役(右)と三股町の木佐貫辰生町長=2日、同町役場
 宮崎県三股町の食肉販売会社「中村食肉」は、同町に新工場を建設する。2日、町と立地協定を締結した。ハンバーグなどの肉加工品のほか、新型コロナウイルス禍によるアウトドアブームで人気が高まったスパイス「マキシマム」シリーズを増産する。

 同社は1957年創業。新工場は延べ床面積約2000平方メートルで、5月から操業を始める。本年度の設備投資額は約6億3000万円。新工場だけで売上高10億円を見込み、5年以内に1.5倍を目指す。26年度までに18人を新規雇用予定。

 町役場であった調印式で、中村廣正代表取締役は「ここ数年で肉加工品やマキシマムの動きが活発化し、既存工場だけでは量産が間に合わない」と説明。新工場では、三股ならではの新商品開発にも意欲を見せた。

 町は同日、運送業の都城運輸(都城市)と長田運送(三股町)、木製パレット製造業の日進パレット(同町)とも立地協定を結んだ。3社合計で5億5000万円弱の設備投資と約30人の新規雇用を予定する。