鹿児島地検で初の女性検事正 「捜査・公判能力向上に取り組む」着任会見で抱負 初の勤務地、「雄大な自然に憧れある」

 2023/02/04 10:07
記者会見する古賀栄美検事正=3日、鹿児島市山下町の鹿児島地検
記者会見する古賀栄美検事正=3日、鹿児島市山下町の鹿児島地検
 3日付で着任した鹿児島地検の古賀栄美検事正(55)が地検で会見を開き、「捜査・公判能力向上に取り組みたい」と抱負を述べた。同地検の検事正に女性が就くのは初めて。

 前任は最高検検事。成人年齢引き下げに伴い、今年から18、19歳も選任される裁判員制度について「若い人も国民全員の問題として考えてほしい」と積極的な参加を求めた。検察官の抗告で審理の長期化が指摘されている再審制度を問われ、「立法に関することは答える立場にない」と述べた。

 鹿児島は初めての勤務。大河ドラマ「西郷どん」の印象が強いといい、「海や島、雄大な自然に憧れがある。温泉などを巡ってみたい」と話した。

 京都大学卒。1993年に検事任官。東京地検刑事部副部長や大阪高検総務部長などを歴任した。富山県高岡市出身。