クジラ2頭が座礁、死骸を砂浜に埋却 コビレゴンドウ、体長4.2メートルと5メートル 南さつま

 2023/02/03 21:51
座礁した1頭目のコビレゴンドウ=南さつま市加世田小湊(同市提供)
座礁した1頭目のコビレゴンドウ=南さつま市加世田小湊(同市提供)
 鹿児島県南さつま市加世田小湊の海岸で、クジラの仲間のコビレゴンドウ2頭が座礁しているのが見つかり、死骸を現地の砂浜に3日までに埋却した。かごしま水族館によると、コビレゴンドウの座礁は県内では珍しい。

 1頭目は1月31日午後、2頭目は2日午前、海岸に乗り上げているのを散歩中の住民が発見した。雌と雄で、体長はそれぞれ約4.2メートル、約5メートル。2頭とも海岸を管理する県が2日埋却した。

 クジラの中では小型の部類に入り、頭部が大きいのが特徴。2018年5月に大和村で同水族館が座礁を確認している。県本土では初めてとみられ、国立科学博物館(東京)や長崎大学の担当者が調査に訪れ、標本を採取した。同水族館海獣展示係の柏木伸幸技術職員(48)は「座礁の原因は分からないが、海外では集団の座礁例がある」と話した。