「5%の賃上げを」 連合鹿児島が春闘方針、ベア目標を昨年から1%引き上げ

 2023/02/04 13:15
 連合鹿児島(下町和三会長)は3日、鹿児島市で地方委員会を開き、定期昇給分2%とベースアップ分3%を合わせて5%の賃上げを目指す2023年春闘方針を決めた。物価上昇を上回る所得増の必要性があるとして、ベアの目標を昨年より1%分引き上げた。

 パートの時給は昨年と同じ1150円以上を目指す。企業規模や地域間などの格差是正に向けた月給の目標水準は35歳で29万円、30歳で26万1000円と定めた。

 下町会長は「物価上昇、労働力不足の中での闘争がスタートする。物価が上がっても賃金が上がり、適正な価格転嫁もできるのが当たり前の社会にしていく」とあいさつした。

 連合鹿児島は産業別に26組織で構成し約3万8000人の組合員がいる。各組合は方針を基に要求内容を決め、2月中に要求を行う。