かごしま漫画クロデミー賞大賞に「魔法少女エコエコ★エーコ」 ジュニア初代大賞は「美味しいのいっぱい鹿児島」 作品展3月5日まで

 2023/02/09 13:30
かごしま漫画クロデミー賞大賞を受けた伊勢虎太郎さん(右)とジュニア大賞を受けた宗前花さん=鹿児島市金生町のよかど鹿児島
かごしま漫画クロデミー賞大賞を受けた伊勢虎太郎さん(右)とジュニア大賞を受けた宗前花さん=鹿児島市金生町のよかど鹿児島
 鹿児島の魅力を漫画で発信する「第9回かごしま漫画クロデミー賞」の大賞に、福岡市の会社員伊勢虎太郎〈こたろう〉(本名・福島篤志)さん(31)と、鹿児島市福平小学校5年の宗前(そうぜん)花さんが選ばれた。5日、同市金生町の「よかど鹿児島」で表彰式があった。同2階で作品展が開かれている。3月5日まで。

 同賞はNPO法人マンガプロジェクト鹿児島が主催。今回は「持続可能な開発目標(SDGs)」がテーマで、県内外から207点が寄せられた。

 伊勢さんの作品「魔法少女エコエコ★エーコ」は、食品ロスを減らすため、魔法を使う少女が活躍する。ギャグ満載の楽しい展開で、最終審査員の漫画家、甲斐谷忍さん=鹿児島市出身=から「話のテンポがよく、キャラクターが魅力的」と評価された。

 ジュニア部門は今回初めて大賞が設けられた。宗前さんの「美味しいのいっぱい鹿児島」は、鹿児島の豊かな自然に触れた子どもたちが好き嫌いをなくす話。全ページカラーの力作で、しっかりしたストーリー展開が注目された。

 伊勢さんは熊本県出身で2年前まで鹿児島市に住んでいた。「話がまとまらず、締め切りギリギリまで苦労した。鹿児島が好きなので受賞できてうれしい」と喜んだ。

 小学3年から漫画を描き始めた宗前さんは「楽しく制作できた。将来は漫画家になりたい」と笑顔で話した。