島民44人の等身大写真でラッピング 京浜急行で鹿児島県最南端の町PR

 2023/02/10 07:30
与論島の住民たちが等身大で登場する地域PR列車ヨロン号=横浜市金沢区の金沢文庫駅
与論島の住民たちが等身大で登場する地域PR列車ヨロン号=横浜市金沢区の金沢文庫駅
 鹿児島県与論町は9日、東京や神奈川を拠点に羽田空港にも乗り入れる京浜急行電鉄でラッピング列車「ヨロン号」の運行を始めた。車体を飾るのは町民の等身大写真で、公募で選ばれた44人が笑顔と希望を乗せ、首都圏各地で魅力を発信する。3月11日まで。

 県最南端の町を多くの人に知ってもらい、コロナ禍で影響を受けた地域産業を盛り上げようと、全国の旅行客らが使う京急の活用を決めた。赤い車両が特徴だが、ヨロンブルーを象徴する青の「ブルースカイトレイン」を使った。

 車体に加え、車内広告も全て与論一色。百合ケ浜といった名所や伝統の与論十五夜踊りを町民が広告塔になって紹介している。事業費は約700万円。

 車内広告に登場しているヨロン島観光協会の山下哲博会長(62)は「与論は人が何よりの宝。温かい真心に触れに来てほしい」と話した。