コロナ禍で出番減、PR手法も変化…かごしま親善大使、24年11月で終了 前身の「ミス」時代含む45年間で131人輩出も近年は応募低調

 2023/02/11 10:24
1月に開催された桜島大根コンテストで、参加者と写真に収まる第18代かごしま親善大使(親善大使のフェイスブックより)
1月に開催された桜島大根コンテストで、参加者と写真に収まる第18代かごしま親善大使(親善大使のフェイスブックより)
 鹿児島観光コンベンション協会(鹿児島市中央町)は10日、市の魅力を県内外にアピールする「かごしま親善大使」を2023年度以降、募集をしないと発表した。新型コロナウイルスの影響で出番が減り、応募も低調なため。活動は本年度選出された18代目の任期に合わせ、来年11月までになる。

 同協会の大坪聡観光推進部長は「コロナ禍で活動の機会が減った。交流サイト(SNS)を活用した情報発信が主流になるなど、PR手法も変化している」と説明した。

 また、80人を超えていた応募人数も、22年度には20人と大きく減ったことも要因となった。「残念だが、時代が変わった。貢献してくれた歴代の親善大使には感謝している」と話した。

 親善大使は1977年に市が始めた前身の「ミス鹿児島」を改称し、2005年から同協会が引き継いだ。ミス鹿児島も含めると45年間で131人を輩出した。

 06年から2代目の親善大使として活動した渕上印刷(南栄3丁目)の柳佐知取締役(40)は「人に鹿児島の魅力を伝えるという経験はとても楽しくて、かけがえのないもの。その流れが途絶えてしまうことは寂しい」と胸中を明かした。