学校現場 3月の卒業式からマスク外せる…表情見えて「これが本来の姿」 一方で外すことに抵抗感も「感染したら迷惑かける」 鹿児島
2023/02/11 11:00
参加者がマスクをして臨んだ昨年の卒業式。国の決定を踏まえ、学校活動がどう変わるか注目される=2022年3月15日、鹿児島市の天保山中学校
「本来の学校に少しずつ戻していけるだろう。表情を見ながらの対話は、教育活動上も望ましい」。鹿児島市の星峯西小学校の谷口源太郎校長(59)は喜ぶ。
3月23日の卒業式は国の方針に従い、合唱を除いて卒業生はマスクなしで臨む。保護者からは、マスクなしの入退場や出席者の人数制限撤廃を求める声が多かったという。「保護者や児童にとって一生に一度のこと。在校生の出席見送りや手指消毒、時間短縮といった感染対策はしつつ柔軟に対応したい」と話した。
小学生1人、中学生2人を育てる鹿児島市の30代女性も「感染不安は残るが、政府が検討を重ねた結果」と前向きに捉える。
3人は、マスク生活が当たり前で学校行事も制限が多くかわいそうだったという。「マスクがなければもっと深い友人関係を築けるのでは」。特に中学3年の息子は3月に卒業式を控える。「中学生活の最後はマスクを着けていない姿を見たい。場面に応じて外すのは賛成」と期待を込めた。
鹿児島市の高校2年女子は「少し恥ずかしいけど、外せるようになれば息苦しくなく楽」と喜ぶ。人と話す上で、「相手の表情もよく伝わるので、コミュケーションが取りやすくなる」とうれしそうに話す。
一方で、鹿児島市の高校1年女子は不安げだ。高校受験の際に濃厚接触者となり影響を受けたからだ。「(コロナ禍は)まだ収束していないのに、外す人が増えると特に若い世代は感染防止への意識が低くなりそう」と懸念。「もし自分が感染したら、家族にも迷惑をかける。外すことに抵抗がある」と漏らした。
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