電柱の根元から謎の噴気、「温泉かと思った」が正体は…漏電? 修理したら消える

 2023/02/14 08:00
電柱の根元にかけて沸騰した水=鹿児島市皆与志町
電柱の根元にかけて沸騰した水=鹿児島市皆与志町
 鹿児島市皆与志町で農道脇の電柱の根元から上がった噴気は、電柱の絶縁設備が損傷し、漏電で地下にアース(接地)した電気が熱源となっていた可能性が高いことが分かった。九州電力送配電が11日、設備を修理したところ、同日中に噴気は消えた。

 噴気は1月25日夕、近くの住民が見つけた。同社は当初、電柱自体に支障はなく原因は不明としていたが、再調査で近くの樹木が電線に引っ掛かり、電柱の絶縁器具が損傷しているのを確認した。

 漏電で電柱地下に伸びるアース線に電気が流れ、何らかの原因で雨水などが沸騰していたという。2月11日に木を撤去し、絶縁器具を修理した。木は1月末の暴風雪で傾いたとみられる。

 同町中町内会の池田純会長(74)は「温泉と期待していたので残念だが、原因がある程度分かったので良かった」と話した。