新型ロケット「H3」、あす午前10時37分打ち上げへ 射場周辺は雲多い予想

 2023/02/14 07:30
燃焼試験前、射点に据えられたH3ロケット=2022年11月6日、南種子町の種子島宇宙センター
燃焼試験前、射点に据えられたH3ロケット=2022年11月6日、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、新型基幹ロケット「H3」1号機を、15日午前10時37分55秒に鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。JAXAが開発した地球観測衛星「だいち3号」を搭載する。予備期間は3月10日まで。

 1号機は当初2月12日に打ち上げ予定だったが、悪天候で1月下旬のH2Aロケット46号機の打ち上げが1日延びた影響で、1日延期した。さらに、風向きに応じて飛行計画を更新するシステムに不具合が見つかり、再延期した。

 H3はH2Aの後継機で使い捨て型の液体燃料ロケット。1号機は全長57メートル、重さ422トン(衛星含まず)。JAXAの岡田匡史プロジェクトマネジャーは13日、打ち上げ前のオンライン会見で「やれるだけのことはやってきた。結果は後から付いてくると思う。準備万端と考えている」と語った。

 JAXAによると、15日の同センター周辺の天候は気圧の谷や寒気が流れ込む影響で雲が多い。