「ヤバイ、この漱石、推せる。」…プロが選ぶ「偏愛本」 書評交換で書店員、司書が〝推し愛〟 鹿児島

 2023/02/14 15:15
書店員による手書きポップが目を引く「私の偏愛本」コーナー=鹿児島市千日町の天文館図書館
書店員による手書きポップが目を引く「私の偏愛本」コーナー=鹿児島市千日町の天文館図書館
 14日のバレンタインデーに合わせ、鹿児島市の書店と図書館が互いにスタッフの「偏愛本」を紹介するコーナーを設けた。手書きのポップを添えた書籍が並び、熱い“推し愛”を交わしている。3月14日まで。

 本を読む楽しさを知ってもらおうと、ジュンク堂書店鹿児島店と天文館図書館が初めて企画。書店員13人が同館に、司書ら職員25人が店頭へ、それぞれ足を運んでお薦め本を選び、キャッチコピーやPR文を付けた。

 ジュンク堂書店のコーナーには料理本から小説、児童書、漫画まで約50冊が並ぶ。「ヤバイ、この漱石、推せる。」「サンドイッチ道、入門の本」など、コピーにも熱がこもる。田中真琴店長(50)は「名作や新刊を織り交ぜ、幅広いジャンルを網羅した目利きの選書。自分では気付かないような、マニアックだけど魅力ある本が見つかるはず」と話す。

 天文館図書館は4階受付前に、40冊ほど展示する。書店側は並べた本の半数近くが売れ、図書館では8割超が貸し出されるなど反応は上々。松田優子館長(40)は「次々と借りられて好評でうれしい。気になる本をぜひ手に取って」と呼びかけた。