鹿児島県姶良市の加音ホールで第３回姶良市煮しめグランプリがあった。おそろいのかっぽう着やエプロンに身を包んだ８チームが参加。グランプリに地鶏だしが利いた「キッチンヌーボー」の出品作が選ばれた。

　食文化の継承などを目的に２年前から市が開いている。６、７日に開かれ、６日に３人一組で調理。７日にＪＡあいらの中條秀二組合長ら４人が、見た目や独自性、懐かしさなど５項目で審査した。根菜類など定番具材に加えて、姶良特産の裸麦や有機野菜、豚のあご肉を使ったものや、お節料理のように美しく盛られた品など、個性的で多様な煮しめがそろった。

　「キッチンヌーボー」は、同名の飲食店を開く松永由紀子さん（６４）＝西姶良３丁目＝が、長女の井上華奈さん（４１）＝池島町、友人の小山田美貴子さん（６４）＝蒲生町白男＝で編成。松永さんは「ざらめと地酒を使って、地鶏だしが利いた昔ながらの味に仕上がった。家庭で作る機会も増やしたい」と話した。