エディオン跡の加治屋町1番街区に再開発ビル計画 5600平方メートル、近く準備組合設立 鹿児島市

 2023/02/15 07:21
複合ビルの再開発事業が計画される加治屋町1番街区=鹿児島市
複合ビルの再開発事業が計画される加治屋町1番街区=鹿児島市
 鹿児島市は14日、加治屋町1番街区でマンションを主体とした複合ビルの再開発事業が計画されていると明らかにした。地権者でつくる任意の協議会が昨年11月に発足し、市は既存建物の調査費約2600万円を一般会計当初予算案に計上した。

 市街地まちづくり推進課によると、2021年10月に閉店した家電量販店エディオン鹿児島本店があった一帯。敷地は電車通り約160メートルに面した5600平方メートルほどで、大半はJR九州所有となっている。協議会には地権者22者のうち14者が参加し、残る地権者も前向きな意向を示しているという。複合ビルの高層階はマンション、低層階は街歩きを楽しめるようにガラス張りの商業施設を計画している。

 JR九州によると、2021年12月、同社単独のマンション用地として一帯を取得した。その後、市や他の地権者から一体的な再開発の依頼があり、勉強会を経て協議会を設立した。同社は「まだ具体的な開発内容を話せる状況にはない」としている。

 協議会は今年の春、再開発に向けた準備組合を設立する予定。計画地はJR鹿児島中央駅と天文館の中間に位置し、市民や観光客の回遊性を高める重要な場所として、市は土地計画決定後に補助金を交付する。

 都市再開発法に基づく市内の市街地再開発事業は9件目。近年の再開発事例の敷地面積は、センテラス天文館(千日町)が約6000平方メートル、商業施設「Li-Ka(ライカ)1920」が入る鹿児島中央タワー(中央町)は約4400平方メートルで、加治屋町の再開発は、それらと同等の規模となる見通し。

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