自衛隊はどうすれば誘致できる…天城町の官民協議会が陸自奄美駐屯地を視察

 2023/02/15 11:27
陸上自衛隊奄美駐屯地の説明を受ける天城町自衛隊誘致協議会メンバー=14日、奄美市名瀬
陸上自衛隊奄美駐屯地の説明を受ける天城町自衛隊誘致協議会メンバー=14日、奄美市名瀬
 鹿児島県天城町の官民でつくる町自衛隊誘致協議会は14日、陸上自衛隊奄美駐屯地(奄美市)と瀬戸内分屯地(瀬戸内町)を視察し、部隊誘致に向けて両司令と意見交換した。

 協議会側は町議会議長や町課長ら6人が施設と部隊の概要、開設までの経緯を確認した。平野勝宏会長(71)は「良い影響の方が大きく、粘り強い誘致が重要と実感した」と話した。

 陸自側は隊員約600人(奄美400人、瀬戸内200人)と家族ら約400人が移住し、「地域活動で強固な協力関係を築けている」と説明。奄美駐屯地の日高正暁司令は「防衛力の空白を埋め、理解が広がるよう活動している。誘致はありがたい」と述べた。

 協議会は人口増と地域活性化につながるとして2014年度から活動。徳之島空港と平土野港が近く、自衛隊の補給拠点に適地と訴えている。14日は瀬戸内町長らとも面会した。15日は奄美市を訪ねる。