訪日客回復見据え、市バスにクレカ決済導入へ 鹿児島市

 2023/02/15 15:15
鹿児島市営バス
鹿児島市営バス
 インバウンド(訪日外国人客)の需要回復を見据え、鹿児島市はクレジットカードによる運賃のタッチ決済を市バスに導入する。2023年度当初予算案に1億7632万円を計上し、後払いの特性を活用した割引制度も展開する。

 交通局は、運用中のICカードラピカの機器老朽化や要望の多い全国交通系ICカード利用に対応しようと、多様な決済方法を研究。本年度は市電で、世界的に利用が多いクレジットカードのタッチ決済の実証実験を始めた。23年10月に市バスの普通運賃が230円の均一制になるのを見据え、24年1月ごろにあいばすを除く全路線バス(124台)で運用を始める。

 このほか、一定期間の運賃に上限を設ける割引制度も創設。これにより、クレジットカードを定期券のように使うことができる。金額は未定。

 マスターカードや中国の銀聯(ぎんれん)など、対応するカードのブランド拡充にも取り組む。