【鹿児島県23年度公立高校入試】倍率最低0.81倍、13年連続1倍下回る 最高は甲南の1.66倍

 2023/02/15 15:01
 鹿児島県教育委員会は14日、3月2、3日に実施する2023年度公立高校入学者選抜の出願状況を発表した。学力検査は全日制と定時制計70校156学科であり、定員1万1176人に対して9062人が出願。平均出願倍率は0.81倍で、県教委によると過去最低だった21年度と同じだった。1倍を下回ったのは13年連続。

 出願者数は22年度より130人減った。県高校教育課は「少子化に加え、私立や通信制といった選択の幅が広がった影響では」としている。定員割れは62校121学科の2842人。内訳は全日制60校119学科の2798人、定時制2校2学科の44人。

 倍率が最も高いのは、甲南(普通)の1.66倍で、加治木工業(電子)1.51倍、鹿児島南(体育)1.38倍と続く。最も低いのは鹿屋農業(園芸)の0.08倍。次いで鹿児島商業(国際経済)0.15倍、川薩清修館(ビジネス会計)と福山(普通)の0.20倍。

 楠隼は中学校からの進学予定者49人を除く募集枠41人に対し、2月3日の入学者選抜を経て1人が新たに入学見込み。残り枠40人について他の公立高と同様の3月2、3日に選抜する。

 出願変更は2月15~21日正午まで受け付け、22日に最終出願倍率を公表する。新型コロナウイルス対応として、無症状の濃厚接触者は条件を満たせば別室受検できる。感染などで当日受検できなかった場合は、3月13日の追加選抜に臨める。申し出は2月22日~3月3日正午。追加選抜も受けられなかった場合は中学校の調査書など書類のみで選考する。合格発表は3月15日。