桜島の昭和火口で新たな火孔見つかる 5年ぶりの爆発・噴火で開いたか

 2023/02/16 09:40
桜島の昭和火口(第10管区海上保安本部提供)
桜島の昭和火口(第10管区海上保安本部提供)
 第10管区海上保安本部は14日、航空機で鹿児島県内10カ所の火山を調査した。火口内や周辺の小さな噴出口である火孔が、桜島の昭和火口に新たにでき、ガスを噴出していることが分かった。

 8日に昭和火口で5年ぶりに起きた爆発や噴火で開いたとみられる。同行した京都大学防災研究所の井口正人教授は「マグマの通り道が若干変わることは珍しくない。同じ火口内なので、周囲に大きな影響はないだろう」と話した。

 諏訪之瀬島など他の9火山に、活動活発化の兆候は見られなかった。10管は毎年2回同様の調査をしている。