新型ロケット「H3」射点に無事セット 17日午前の打ち上げへ準備順調

 2023/02/16 21:30
打ち上げに向け、射点に移動するH3ロケット1号機=16日午後4時27分、南種子町の種子島宇宙センター
打ち上げに向け、射点に移動するH3ロケット1号機=16日午後4時27分、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前10時37分55秒、新型基幹ロケット「H3」1号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げる。地球観測衛星「だいち3号」を搭載する。当日午前の射点付近の天気は晴れ。予備期間は3月10日まで。

 JAXAによると、16日まで機体、衛星ともに異常はなく、打ち上げ準備作業は順調に進んでいる。夕方にはセンター内の組み立て棟で発射台に据えた機体を運搬車両で移動。約400メートル離れた射点に自動運転で約30分かけて運んだ。

 1号機は全長57メートル、直径5.2メートル、重さ422トン(衛星含まず)。メインエンジン「LE9」を2基、固体ロケットブースター2基を使用する。

 打ち上げは当初2020年度を見込んでいた。LE9の不具合が相次ぎ、2度見直し。今月12日の発射予定となったが、悪天候や飛行計画更新システムの不具合などで3度延期した。