氷点下、余震、がれきの山…被災地トルコで「ジャポン、ジャポン」の声を聞いた 帰国の海上保安官、捜索振り返る
2023/02/17 07:15

現地での活動を語る岩城俊祐さん。手はあかぎれだらけだった=16日、東京都千代田区
地震発生翌日の7日夜、第2陣としてトルコに向かった。到着した空港では住民が拍手で迎えた。活動したのは南部の都市カフラマンマラシュ。れんが造りやもろい鉄筋の建物は積み重なるようにつぶれていた。
アパートに行方不明者がいるとの情報を受け捜索を始めた。余震で中断を余儀なくされることもあったが、2人の遺体を発見した。命を救えなかった悔しさとともに「やっと家族の元に帰すことができる」と少しほっとした。
機材でコンクリートを削り、手でかき分ける。がれきの中には子どもの洋服やおもちゃがあった。自身の幼い娘や息子と重なった。「早く見つけたいのに、見つからない。先が見えなくてもどかしかった」
現地入りして数日は資材や食料が届かなかった。突然、住民が温かいスープとパンを振る舞ってくれた。「ジャポン、ジャポン」。援助隊の活動服を見て声を掛けてくる人も。「日本への期待や感謝の気持ちが伝わり、とてもやりがいを感じた」という。
10管で勤務後、2019年から羽田基地に所属する。昨年は北海道・知床沖の観光船沈没事故の捜索にも当たった。初の海外派遣を終え「経験を後輩たちにも伝え今後に生かしたい」と話した。
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