H3ロケット「異常検知、着火信号送らず」 JAXAが会見 3月10日までの打ち上げ目指す

 2023/02/17 16:28
補助の固体ロケットブースターが着火せず、打ち上がらなかったH3ロケット1号機=17日午前10時38分、南種子町の種子島宇宙センター(税所陸郎撮影)
補助の固体ロケットブースターが着火せず、打ち上がらなかったH3ロケット1号機=17日午前10時38分、南種子町の種子島宇宙センター(税所陸郎撮影)
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で予定時刻に打ち上げられなかった新型主力ロケット「H3」1号機について記者会見を開いた。岡田匡史プロジェクトマネジャーは「1段エンジン(LE9)周辺の機器が何らかの異常を検知し、固体ロケットブースターの着火信号を送らなかった。原因は究明中」と説明した。

 予想しなかった異常の発生で打ち上げを中止したとしており、「失敗とは考えていない」とも述べた。

 1号機の機体やLE9、固体ロケットブースター自体に問題はないとしており、原因究明と点検をした上で予備期間の3月10日までの発射を目指す意向を示した。