鹿児島商業高校が「男女共学化」提案 全国の公立商業高で唯一の男子校、定員割れ一因か

 2023/02/17 21:00
【資料写真】鹿児島商業高校の伝統の応援歌「チンチンチャイナマイ」を披露する生徒ら=2022年9月、鹿児島市
【資料写真】鹿児島商業高校の伝統の応援歌「チンチンチャイナマイ」を披露する生徒ら=2022年9月、鹿児島市
 鹿児島商業高校(鹿児島市)が、市立3高校の活性化策を検討する市教育委員会の委員会に、共学化や学科再編を提案したことが17日、分かった。少子化や入試での定員割れが続いているのも一因とみられる。同校は2009年から全国の公立商業高校で唯一の男子校。

 委員会は、市教委が2022年度立ち上げた。堀之内尚郎(すなお)校長は、共学化を提案した理由について「実践的な特色ある学びを広く提供し、男女問わず個性あふれる生徒を募集することで、学校がより活性化する」と説明。学科再編は、多様な学習内容への対応に不可欠と判断した。方針は、職員や同窓会と話し合いを重ねまとめたという。

 同校の提案を踏まえ、市教委は「市立高校全体の方針をさまざまな視点から検討する」と話した。

 同校は1894年鹿児島簡易商業学校として創立。現在は商業、情報処理、国際経済の3学科がある。いずれも22、23年度の出願倍率は1倍を下回っている。