「横川の誇り」 世界の準クイーンとなったパティシエが帰郷、過酷な体験を報告

 2023/02/21 14:15
地元で世界大会準優勝を報告する立山優惟さん。右は喜ぶ父・和幸さん=霧島市横川
地元で世界大会準優勝を報告する立山優惟さん。右は喜ぶ父・和幸さん=霧島市横川
 女性パティシエの世界大会で準優勝した立山優惟(ゆい)さん(28)=兵庫県尼崎市=が出身の鹿児島県霧島市横川で報告会を開いた。会場の丸岡さくら館には地元住民ら約70人が駆けつけ、「町の誇り」と快挙を祝った。

 立山さんは1月下旬、イタリア・リミニであった「ザ・ペストリー・クイーン」で、チョコレート細工やパウンドケーキなど部門賞四つを獲得し、準クイーンに輝いた。

 12日の報告会では「(2位で)名前を呼ばれてしまった」と優勝を逃した悔しさを語り、国旗への寄せ書きなど地元からの応援に感謝した。新型コロナ下で延期が続いた大会出場までの経緯や、17時間半で菓子作りに取り組む大会の過酷さなども話した。また、大会テーマに合わせ、名画「モナ・リザ」を見ないで描けるようになるまで繰り返し試作。写真を見た参加者からどよめきが上がった。

 立山さんが働く尼崎市の洋菓子店「リビエール」の西剛紀(たけのり)シェフ(39)も同席し、「体調が優れない中、頑張ってくれた」とねぎらった。立山さんは3月に東京都世田谷区にオープンする「リビエール東京」の店長に就く。

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